リアル×デジタル×オンライン トッパンが提案するニューノーマル時代の新たな文化体験凸版印刷株式会社

凸版印刷では、1990年代から文化財のデジタルアーカイブやその公開手法としてVR技術の開発に取り組んでいます。これまでに国内外の貴重な文化財をテーマにしたVR作品を60作品以上製作し、専用シアターや展覧会などで公開しています。
現在、コロナウイルスの感染拡大により3密を避けたあらたな生活様式が求められ、美術館や博物館、寺社などの文化施設における文化体験に対しても新たな方法が求められるようになりました。そこで凸版印刷では、新たな文化体験の方法として「オンライン」を活用した文化体験を提案します。
実際に現地を訪れる実物を鑑賞するリアルな体験、デジタルを活用した文化財保存や文化財の理解促進、そして実際に訪れることができない時期や遠隔地からでも文化の魅力をオンラインで体験する。ニューノーマル時代の新たな文化体験に触れてみてください。

凸版印刷が取り組むリアルとデジタル、そしてオンラインで提供するニューノーマル時代の文化体験をご紹介します。

凸版印刷が印刷技術で培った高精細画像処理技術やカラーマネージメント技術と立体形状計測技術を基本に、さまざまな技術を用いて、国宝「洛中洛外図屏風」(東京国立博物館所蔵)や鑑真和上座像(唐招提寺所蔵)などの国内外の貴重な文化財のデジタルアーカイブに取り組んでいます。そのデジタルアーカイブデータの公開手法としてVR技術「トッパンVR」の開発に取り組み、多くの文化財をテーマにしたVR作品を製作。

また、それらのデジタルアーカイブやVR作品を活用して高品位複製の制作やセミナーなど新たな文化体験を提供しています。

今回は、凸版印刷の文化財デジタルアーカイブの活用展開事例を紹介します。また、近年取り組んでいるリアルとデジタルを組み合わせた文化体験やオンラインを活用した文化体験の事例もご紹介します。

 

<凸版印刷の文化財VRとその基本となるデジタルアーカイブ技術の紹介>

・トッパンVR 文化財デジタルアーカイブの活用展開:文化財VRの活用の紹介
・Making of ToppanVR:文化財のデジタルアーカイブやコンテンツの表現手法を紹介

<デジタルアーカイブデータや文化財VRの活用>

・文化財VRとデジタルアーカイブデータの活用と展開
 Webデジタルアーカイブデータを活用し、VR作品や高品位複製などのさまざまな展開事例を紹介。

・「Profound Tourism オンライン」
 Web会議システムによる配信を通じ、利用者が複数の拠点にいながら旅行気分を味わえるオンラインツアー
 凸版印刷、「日本の伝統文化を体感する」オンラインツアーを販売開始

・興福寺 国宝 三重塔内部「バーチャルリアリティ体験」
 Web興福寺 国宝 「三重塔」内部に極彩色の文様が広がる様子をデジタルで再現し、ヘッドマウントディスプレイで体験できるコンテンツを制作、公開。
 凸版印刷、興福寺「三重塔」内を彩色再現

・デジタルコンテンツと講談を組み合わせたイベント「デジタル辻講釈 怪談の夕べ」
 Web早稲田大学演劇博物館所蔵する河鍋暁斎画「新富座妖怪引幕」のデジタルコンテンツと講談を組み合わせたイベント

・奈良・興福寺オンラインツアー
 Web奈良・興福寺を舞台とし、その地域の名産品を楽しみながら文化財や地域の街並みを体験できるオンラインツアーを開催
 凸版印刷、ニューノーマルにおいて地域の文化を応援できる「しあわせ文化財プロジェクト」を開始

さらに新たな取り組みとして、2020年12月19日からバーチャル空間に東京国立博物館をCGで再現した
「バーチャル東京国立博物館(通称:バーチャルトーハク)」を開設。
アニメーション映画「時をかける少女」とコラボレーションした、バーチャル特別展「アノニマス ―逸名の名画―」を開催します。
前日の12月18日には、細田守監督と東京国立博物館研究員の松嶋氏とのバーチャル特別展内を会場としたトークイベントを開催します。
オープンした際にはぜひご来場いただき、ニューノーマル時代の新しい文化鑑賞体験をぜひお楽しみください。
イベント特設サイト:https://virtualtohaku.jp/anonymous2020_exhibition/

動画配信

凸版印刷が取り組む文化財のデジタルアーカイブやそのデータの活用したコンテンツや高品位複製の事例、また、今年から開始したオンラインを活用した文化財の新たな体験方法の事例を映像でご紹介します。

  • 凸版印刷が1997年から文化財のデジタルアーカイブデータの公開手法としてVR技術を活用した「トッパンVR」の開発に取り組み、国内外の貴重な文化財をテーマにしたVR作品を60作品以上製作しています。その活用や展開をご紹介します。【音声あり】

  • 凸版印刷が行う文化財のデジタルアーカイブの手法と技術を紹介。さまざまな技術や手法を用いて、文化財を詳細に記録し文化財保存やコンテンツ化して公開する方法をご提案します。

  • 凸版印刷がこれまで培った文化財VRやデジタルアーカイブ技術を活用し、VR作品の製作のほかさまざまな展開をしています。
    その展開事例として、制作の様子も含め紹介します。
    ・葛飾北斎筆「須佐之男命厄神退治之図」推定復元
    ・河鍋暁斎画「新富座妖怪引幕」デジタルコンテンツ
    ・クロード・モネ《睡蓮、柳の反映》デジタル推定復元
    ・TNM & TOPPAN ミュージアムシアターのご紹介

  • 「Profound Tourism オンライン」は、Web会議システムによる配信を通じ、利用者が複数の拠点にいながら旅行気分を味わえるオンラインツアーです。
    文化財VRによるバーチャル体験や、世界遺産に登録されている寺院の僧侶や熟練の伝統工芸士などの「文化の継承者」達との交流を組み合わせ、新しい旅行体験を提供します。
    本映像では、「東京・浮世絵工房のバーチャル見学」をご紹介します。【音声あり】
    https://www.toppan.co.jp/news/2020/09/newsrelease_200910.html

  • 2016年8月26日(金)から興福寺で開催された「興福寺国宝特別公開2016 五重塔・三重塔」の会場で初公開した、鎌倉時代に再建された興福寺(所在地:奈良県奈良市)の国宝「三重塔」内部に極彩色の文様が広がる様子をデジタルで再現し、ヘッドマウントディスプレイ(以下 HMD)によるVRの体験の様子を映像で紹介します。【音声あり】

  • 2020年10月27日に神田明神境内にて崖東夜話「デジタル辻講釈 会談の夕べ」を開催。早稲田大学演劇博物館が所蔵する、河鍋暁斎画「新富座妖怪引幕」をデジタルコンテンツを用いた早稲田大学演劇博物館児玉副館長に解説をいただき、さらに幽霊として男性(歌舞伎役者)が登場する珍しい怪談話 「小幡小平治(こはだこへいじ)」を演劇博物館の浮世絵を交えながら、講談師・神田春陽師による講談をお楽しみいただきました。