技術内容

 HangerONは、針金ハンガーを頭に被ると意図せず頭が回ってしまうハンガー反射と呼ばれる触覚錯覚現象を腰に対して応用し、ユーザの身体方向を変化させ歩行を操作するシステムです。
 フレームの内側に配置した4つの空気駆動バルーンを用いてユーザの腰部に特定の組み合わせで圧迫と皮膚変形を提示することで、小型・軽量な機構でハンガー反射を再現・制御し、ユーザの身体方向を変化させることができます。
 スマートフォンと組み合わせ、3種類の操作者「システム」「他者」「自己」を設定し、3種類の人間の身体拡張として のアプリケーション「自動運転」「遠隔歩行操作」「身体駆動補助」のプロトタイプを開発しました。将来的には、「歩行ナビゲーション」「遠隔就労」「運動性疾患の歩行支援」等への応用を目指しています。

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展示内容

 HangerONは、針金ハンガーを頭に被ると意図せず頭が回ってしまうハンガー反射と呼ばれる触覚錯覚現象を腰に対して応用し、ユーザの身体方向を変化させ歩行を操作するシステムです。
 3種類の操作者「システム」「他者」「自己」を設定し、身体拡張アプリケーション「自動運転」「遠隔歩行操作」「身体駆動補助」のプロトタイプシステムを開発しました。今回は、「遠隔歩行操作」「身体駆動補助」の展示を行います。

講評

人が歩く方向を、視覚や聴覚ではなく触覚でコントロールするために、ハンガー反射の現象を利用するユニークな試み。腰に巻くベルトに付けた風船の膨らみを調整するだけでそれを実現するシステムは簡単・安全で、幅広い応用を期待させる。