技術内容

凸版印刷は、1997年から文化財のデジタルアーカイブデータの公開手法としてVR技術を用いた「トッパンVR」の開発に取り組み、国内外の貴重な文化財をテーマとした作品を数多く製作しています。 トッパンVRは、立体形状計測・色彩計測・高精細画像処理技術などのデジタルアーカイブ技術を基盤に取得した高精細デジタルアーカイブデータを活用して制作しているため、曲面や箱型あるいはドーム型など多様な形状のシアターや、4K/8Kといった高精細な投影環境で視聴する事が可能です。 また、近年では光沢や表面の凹凸、微細な色調など、照明や観察方向によって見え方が異なる素材の精確な質感取得や再現にも注力しており、VR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』では、物理特性に基づく文化財の質感再現を実現しています。

展示内容

今回の展示では、当社が製作したVR作品を4面スクリーンシアターと高精細ディスプレイで展示します。4面スクリーンシアターでは、文化財の内部や現存しない建造物などをワープするかのような体験で、視覚的な新しい文化財との出会いを提供します。また、高精細ディスプレイではVR作品『風神雷神図のウラ -夏秋草図に秘めた想い-』を展示します。金箔や銀箔など文化財特有の光沢を忠実に再現したきらめきをご覧ください。