技術内容

バーチャルプロダクションは、VR、AR技術を伝統ある撮影のスタイルと融合させ、映像制作のプロダクションワークフローを刷新します。
映画における撮影といえば、存在するものを映像に切り取っていくことでしたが、このワークフローでは、場面を構成する人物や動き、環境そのものを3DCG化して、バーチャル空間に展開します。それにより、実在のものとバーチャルのものを混在させて撮影する環境を作り出します。
様々なツールセットの組み合わせによる柔軟な設計思想を備えています。自己位置推定技術(SLAM)を用いたリアルタイムトラッキングシステムを軸に、フォトグラメトリ技術を用いたバーチャルセット作成、バーチャルキャラクターはモーションキャプチャ、フェイシャルキャプチャのワークフローと融合してインタラクティブな環境を構築します。全てのデータはゲームエンジンに集約され、バーチャル空間をリアルタイムレンダリングします。
また新たに、プロシージャルなバーチャルセット生成手法、次世代モーションキャプチャ、バーチャルキャラクターに関する研究開発を行っています。

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展示内容

・映画カメラのリアルタイムトラッキングシステムを展示、実演します。
・実案件での運用の様子をムービーでご紹介します。

講評

実際の映像とバーチャル映像が合成された映像を現場でリアルタイムに確認できるため、実際の映像制作にすぐにでも導入されるのではないか。また撮影の自由度が高まることで、これまでにない表現が生まれることも期待できる。