今年のASIAGRAPH創(つむぎ)賞は、日本が誇るアニメーション監督、原恵一氏の受賞が決定しました。原監督の新作『百日紅 ―Miss HOKUSAI―』は「アヌシー国際アニメーション映画祭」で長編部門審査員賞を受賞、フランス、イギリス、ドイツ、スペイン、カナダをはじめ世界12カ国での公開が決定。日本の文化、芸術と創造の力を世界へ発信する素晴らしい作品として高い評価を受けています。
また、匠(たくみ)賞は、国際的ロボット工学者である大阪大学教授 石黒浩氏に贈られます。石黒教授は、未来の人間社会を支える知的システムの実現を目指し、人間と豊かに係わる人間型ロボットの創成で世界から注目を集めています。

アジア発のアニメ作品やテクノロジーが世界に発信され、未来をどのように豊かにしていくかをテーマに、東京大学教授で世界的なCGアーティストである河口洋一郎氏がモデレータとなり、原監督、石黒教授に語っていただくパネルトークを行います。
日時
10月24日(土)
開場12:55 開演13:00 終演14:30
場所
1階 センターステージ
出演者
  • 原 恵一
    アニメーション監督

    1959年生まれ、群馬県出身。「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲」、「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦」が高い評価を受け大人も楽 しめるアニメを確立。「河童のクゥと夏休み」「カラフル」など、丁寧な描写が特徴。2013年には初の実写映画「はじまりのみち」の監督・脚本を手掛けた。
  • 石黒 浩
    大阪大学大学院 基礎工学研究科 システム創成専攻 教授

    ロボット学者/大阪大学教授(特別教授)。1963年滋賀県生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科システム創成専攻教授(特別教授)・ATR石黒浩特別研究所客員所長(ATRフェロー)。工学博士。社会で活動できる知的システムを持ったロボットの実現を目指し、これまでにヒューマノイドやアンドロイド、自身のコピーロボットであるジェミノイドなど多数のロボットを開発。2011年大阪文化賞(大阪府・大阪市)受賞。最先端のロボット研究者として世界的に注目されている。
  • 河口 洋一郎
    東京大学大学院 教授/アーティスト

    種子島生まれ。1976年九州芸術工科大学(現九州大学)卒。1978年東京教育大学(現筑波大学)大学院修了。筑波大学助教授を経て,1998年より東京大学大学院工学系研究科・人工物工学研究センター教授。2000年より現職。独自の「グロースモデル」による世界的CGアーティストとして活躍中。8K超高精細CGによる全天周プラネタリウム映像や大型モニュメント、伝統工芸の未来化、ロボティックな立体造形の創出などさらなる進 化を続けている。文化庁メディア芸術祭初代総合審査委員長。ヴェネツィア・ビエンナーレ’95日本館代表作家。2010年米国ACM SIGGRAPH国際大会にて栄誉あるディスティングイッシュト・アーティスト・アワード受賞。2013年芸術選奨文部科学大臣賞。および、栄えある紫綬褒章を受章。