展示

PRIMA: 複数Kinectを用いた異時間インタラクションシステム

東京大学 廣瀬・谷川研究室

複数のKinectを利用した空間記録・3次元再構成システム「PRIMA」のデモを行います。PRIMAは4台のKinect、4台のクライアント、1台のサーバから構成されます。複数のKinectを用いて、空間中のオブジェクトを全方向、完全な3次元データとして取得します。また、各Kinectにおいてユーザトラッキングを行い、サーバで同期させることで、ユーザ毎にラベル付されたデータを記録できます。そして後に、現在のシーンと重ね合わせて再構成することで、異なる時間帯の空間に入り込んでいるような感覚を得ることができます。本展示では、予め記録しておいた過去の様々なシーンや、過去の展示空間に来場者が入り込んでいるような体験を提供します。
http://www.cyber.t.u-tokyo.ac.jp/~take/works/prima

VITA:Visualization system for Interaction with Transmitted Audio signals

東京大学 廣瀬・谷川研究室

音で電力を無線供給する技術を用いて、音の経路を空間中に可視化します。音がリアルタイムにその空間中において可視化されることで、従来はユーザが操作できなかった空間中の音との、身体的なインタラクションを可能にします。指向性の強い特殊なスピーカによって音をビーム状に出力し、その音から電力を取り出すことで、空中に無数に配置した多数の可視化素子が光り、音の可視化がなされます。
Web: http://www.aftercider.com/
YouTube: http://youtu.be/KhijiHo9JH0
Sound: http://www.relista.biz/

デジタル3D浮世絵

慶應義塾大学 小木研究室

浮世絵は本来2次元的な表現様式を特徴としていますが、江戸時代中期に西洋から幾何遠近法が伝わると、浮絵という新しい表現様式を作りあげました。本展示では現代のデジタル技術を用い、日本の伝統文化である浮世絵の3次元表現を行います。

超臨場身体感覚

首都大学東京 大学院システムデザイン研究科 池井研究室

現実体験のリアル感は、私たちの五感で感じた情報でつくられています。これまでは、視聴覚の情報によって伝えられることの多かった「臨場感」ですが、伝達される情報を五感へと広げることによって、身体感覚も加わった「超臨場感」へと発展させることができると考えられます。本展示では、そのような身体感覚までも合成された超臨場体験をご紹介いたします。この体験システムでは,前庭感覚(平衡感覚)・触覚・嗅覚・視覚・聴覚の同時感覚提示によって、自分が今いる場所の本当の自分の身体とは違う身体を感ずる臨場感へと導かれていく、そうしたことが可能となるはずです。ぜひ実際に体験してみてください。
(ご注意: 身体の動揺や立体映像が含まれます。それらの影響を受けやすい(体調の)方は、お控えください。)

Bucco -宙蝶-

東京大学大学院 情報学環 河口研究室

河口洋一郎氏は新たな芸術生命体を考える根源的なアイデアを地球の自然、生物の進化に求めています。悠久の時間の流れの中で、独自に進化を遂げた生物の形や色、動きの繊細で奇抜な魅力をどう芸術的に形象化できるか、5億数千万年の太古の生物からの進化を考えながら、5億数千万年後の未来生物を想像するのです。今回展示する作品は、河口洋一郎氏が独自にイメージする宇宙の蝶にインスパイアされて制作したものです。『赤い触手のBucco(宙蝶)』『青い触手のBucco(宙蝶)』のバルーン2作品を、河口のオリジナルな宇宙生命体キャラクター『エギ―』と共に展示いたします。

生活の中の冷温ディバイス リビングー [Thermo-Chair] [Thermo game] [Thermo drawing]

首都大学東京 串山・馬場研究室 IDEEA Lab.

生活の中で使用できる冷温感覚を使用したリビングルームを提案します。冷温提示のできる椅子やゲームディバイスや冷温お絵かきができるディスプレイを開発しました。新しい冷温ディバイスによって、今までにない温度による触覚感覚を生活を取り入れた空間を提案します。

KineReels(キネリールス)

東京大学 苗村研究室

KineReelsは立体表現や空間演出のための3次元形状表現システムです。小さく収納された状態から最大26倍の高さまでロッドを伸張させることが可能なリール式アクチュエータを研究開発することで、これまでにない立体形状表現や空間演出を可能にしています。また、KineReelsはコンパクトなモジュールの組み合わせで構成されるため、様々な場所で容易に設置が可能です。